僕って、賢い？

うちの寮は、前にも言いましたが、マンガ本は持ち込み禁止でした。
自習時間になると、寮監の先生たちは見まわりをします。
それで、マンガを読んでると、音もなく部屋に入ってきて、
いつのまにか後ろに立ってる時があります。まるで忍者（笑）

僕も、何度かそれで、マンガ本を奪われちゃいました＞＜
まあ、取り返しもしましたが（笑）

でもだいたいは、部屋に入る時、ガチャっとかすかに音がします。
気付いたら僕は、こそっと机の下に隠すんです。
膝と机の裏側でマンガをはさんで。

でも、敵もさるもの。ちょっとした挙動で見つかっちゃったりします。
不自然に足は浮いてるし（笑）

それで、僕は考えました。
コミックスの単行本を隠す方法を。

ティッシュを使った後の箱を使います。
片側を半分切り抜き、コミックスを隠せるようにします。
そして、ティッシュをダミーで、上に１枚出しときます。
使いかけのように見せるためにです。

さて、どうなったかといいますと、寮監の先生がガチャリとやってきました。
僕は、ささっと、ティッシュ箱に隠して、素知らぬ顔を決め込みます。
あきらかに、怪しい動きに寮監の先生は、
「〇〇～～」と僕の名前を呼びながら、嬉しそうに寄ってきます。
マンガを読んでたなと確信してるのです。
で、今日も見つけてやったぞと喜んでるんです。

しか～し、僕の所に来ると？？？、あれ？？？って、
机の上にも下にも、どこにもマンガがありません。
「あれ？あれ？」と首をかしげておられます（笑）

部屋から出ていくまで、「あれ？おかしいな～～？」と首をかしげておいででした。
むふふ、完全勝利です。

ただ、ひとつだけ問題が・・・・・・・。
このダミーのティッシュを、誰かがいっつも使っとるんです。
部屋に戻って、ハッと気付くと、空箱になっとるんです（笑）
おい、おい、おい、かんべんしてくれよ～～。
と、思いながら、ティッシュを１枚、上のアナぽこに挟む僕なのでした。

僕って、賢い？（笑）