何をやっとるんじゃ~~|カップヌードル事件 [個性的な先生]




中2になって、ようやく新しい5階建ての寮ができ、正規の寮監長と寮監の先生達がやってきました。
そして、この新しい寮になってからは、「何をやっとるんじゃ~~」の声を聞く事もなく、
穏やかな日々を送っていたのです。

ある夜、みんなお腹がすいたので、消灯時間をすぎていましたが、
起きてカップヌードルにお湯を入れて待ってました。3分間。
みんなとは、同部屋の4人のことです。

と、「何をやっとるんじゃ~~」
????
油断した、校長先生が目の前にたっているではないですか。

まずは、ご挨拶のビンタ。パン、パン、パン、パン(4人分だから)
で、びっくりして校長先生の顔を見てしまった。見てしまったのです。
しまったと、思う間もなく、
「何を笑っとるんじゃ~~」と、2発目が飛んできました。
笑ってないのに(笑)

しかし、起きていた以上にやばかったのは、カップヌードル。
この時は、カップヌードルは寮に持ち込み禁止だったのです。(健康に悪いとかなんとかで)
やばい、ビンタの嵐が吹き荒れるぞ。

そして校長先生は、カップヌードルに目をやりました。
けれども・・・・・・・、
「はやく食べて寝らんか」
そう怒鳴ると、さっさと帰っていってしまった。
???なぜ?
カップヌードル禁止は校長先生も知ってるはずなのに。

それから、ほどなくして、カップヌードル禁止は解除されました。
これは、間違いなく校長先生の鶴の一声だったに違いありません。
でもなぜ?

その当時はわかりませんでしだが、大人になった今ならわかります。
子供は、育ち盛りなので、夜になるとお腹がすくものだ。
実家なら、いろんな食べ物が置いてあるだろう。
しかし、ここには、お菓子ぐらいしかない。
カップヌードルぐらい食べさせてやってもいいんではないか。
そう思われたのではなかったでしょうか。

また、今ならわかる事があります。
毎晩毎晩の夜の見まわりです。
この前、小学校を出たばかりの子供たちが、親元を離れて来ている。
内心、心配でたまらなかったのではないでしょうか。
親心だったのでは、ないでしょうか。

だから、生徒たちは誰も、校長先生を嫌わなかったのではないかと思います。
体罰をしても、嫌われる先生と嫌われない先生がいました。
その違いは、単純に、その先生が生徒たちを、好きかどうかという事だったのかも知れません。

いまでも、僕はあの怒鳴り声をはっきりと覚えています。
「何をやっとるんじゃ~~」(笑)


タグ:校長先生
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